米ITや欧州の一部の企業、中国、韓国のITもですが、起業当初から、グローバル展開を視野に入れている。日本企業は、もっと外を向けと言われ続けてきましたが、IT企業を見ても、国内に留まるビジネスが多い印象です。
それを打破する方法を見つけたつもりでいるのですが、日本企業の中にいる人も、起業する人も、フリーランスの人も、世界を相手に、まずは、副業や小さなビジネスを海外に向けて実施しては如何でしょうかということを、本日は、申し上げたいと思います。
さて、先日、タイとその周辺を訪問した際、バンコクの高速道路上で中国製EV(電気自動車)の数が、前回9月末に訪れた時よりも増えていると感じました。テスラモデル3と先々代プリウスを、足して2で割ったような見たこともない車両も走っていてビックリでした。
恐らく1%くらいは中国製EVという印象です。
また、高速道路から見える巨大な看板は、自動車メーカーのものが50%程を占め、その殆どが中国製EV。あとは、三菱のSUVとアウディのEVが、1枚づつ。
ネット広告では、日本車メーカーも頑張っているのかもしれませんが、マーケティングは、やはり接触頻度ですので、大丈夫か?と思いました。
首都バンコクですので、タイ全土で見れば、まだまだ、トヨタはじめ日本車のシェアは、相当高いのでしょうが、1月5日の日経本誌の記事にも、ドン・キホーテ、ローソン、消費財のライオンなどをタイで展開するコングロマリット、サハ・グループの会長の
「日本企業の判断は遅く、このままでは競争に負ける・・・BYDの車は乗り心地が良く、値段も安い」
というコメントが出ていました。
実際に、タイ人の知人に聞くと、中国車メーカーの進出を、タイの多くの人は、諸手を挙げて喜んでいる訳ではない。
恐らく外資メーカーを競争させてバランスを取りたいことから、タイ政府も、トヨタやホンダに早くEVを出してくれと要望しているが、遅くて、こりゃ駄目だという感じ、とのことでした。
電機メーカーの二の舞か?と、悲観に暮れたくなりますが、サハ会長も同記事で述べているように、「若い世代の登用」、「現在必要なのは若い世代の新しい発想」が、日本の未来を照らすことは、間違いないでしょう。
イーロン・マスクのような人が、日本から出て来るかは、中々、難しいかもしれませんが、新しいEVメーカーを創業して、EVを作ろうとするトヨタ出身者、大学院生とか、現れても良さそうです。
私の周囲に、実家は外国から来て飲食店経営をし、多分、親の苦労を目の当たりにして、相当、努力したんだと思いますが、京〇大卒、商社勤務という、優秀な人がいます。
東南アジアのフルーツ農場へ出向の後、今、北米大陸の相当な端の端の極寒の地で、食用肉の生産をしています。
日本の食料確保に貢献する素晴らしい仕事ではありますが、あんなに優秀なのだから、食関係のバイオベンチャーなどを、起業して高い確率で成功させられるんじゃないかと思います。
日本には、このような優秀な人が沢山いて、ここに、日本の低成長の問題があるのだろうと思います。
若い人は、勿論、米国の何かの研究で、起業の成功確率が最も高いのは、企業で一定の勤務経験がある40代であったという記事を読んだことがありますが、それらの人が、大企業、そこそこの企業で、悶々としているのは人生がもったいないと感じるなどして、一丁、やってやろうと思い立つ。
そして、自ら起業、あるいは、誰かが始めたベンチャーに参加して、創造的な仕事に没頭し、世界を変えることが如何に痛快か、崇高な感じがするかに気づいて、物凄い勢いで行動し出すと、日本は、ダイナミックな面白い状況になるのではないでしょうか。
ただ、勇気を出せば、やれるというものではないと思いますので、冒頭、申し上げたように、まずは、小規模、副業からやってみて、広げて起業して行くということが、一つの方法だと思います。
例えば、
- 日本でイラストを制作しているデザイナーの人が、Skijanで、その日本タッチの漫画やイラストを、海外の個人の趣味用に、会社のマーケティング用に書いてあげますというスキル販売
- 投資・金融用ソフトウェアを作れる人が、GogoJungleに出品し、海外の投資家にも買っていただくソフトウェア販売
2つのサービス共に、商品ページ、マニュアル、チャットまでも、即時翻訳する機能がありますが、GogoJungleでは、既に流通量に占める海外売上比率が、10%近くまで上昇して来ていますので、世界から顧客を得ることは、机上の空論ではありません。
上記のような事例を実行して、ビジネスとして行く中で、様々な気づき、ヒントが得られますし、良いアイディアやチャンスを発見し、ご自身のビジネスを大きくして行くための知恵を得られる機会になることもあるでしょう。
金利が上がり、給与が上がりつつある日本で、給与以外の副業収入を増やす。フリーランスの方であれば、日本国内のクライアント以外の海外顧客による売上を上昇させて、収入を増やす。これらが実現すれば、日本のGDPは上昇し、経済に一層活気が出てきます。
それらが上手く行くようであれば、会社組織を作って起業し、更に世界中の顧客から収益機会を増やす。
行動すれば、明るい未来しか見えないと思うのですが、どうでしょうか。
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